▼第626号
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                     2025/06/17

夏野剛メールマガジン 週刊『夏野総研』
          vol.626
    【行政は黙り、企業にナメられ、私たちは損をする】
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《目次》
01.先週の出来事
02.時事ネタPICKUP15
03.フカボリBiz
04.Q&A
05.ありか、なしか!
06.時事ネタ キュレーション
07.編集後記

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【01.先週の出来事】
社会問題からプライベートな話題、訪れたレストランまで、「先週あったこと」をベースに、夏野剛の頭の中やプライベートを覗いていくコーナーです。
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◆2025/06/08-2025/06/15

 アメリカが荒れている。6/14のトランプ大統領の誕生日に全米で「NO KINGS」というデモが行われ、LAでは大規模デモ、Portlandでは一部暴徒化したと報道されている。
 ちょうど週末SanFranciscoに滞在していたので、今回はその様子を報告したいと思う。

 現地ではかなり大規模なデモが行われたが、実際には平和に行われ、大きな混乱はなかった。
 しかし、もともとCaliforniaは民主党が強い地域ということもあるが、トランプ大統領の反移民政策や関税政策への反発は強かった。その分断がますます激しくなっているという印象を受ける。

 ちなみに、California州は全米でもっとも強い経済をもっており、GDPはついに日本を越えた。
https://www.jetro.go.jp/biznews/2025/04/50a6e644d0de60bd.html

 人口は4,000万人なのに日本のGDPを越えているのだから「どれだけ生産性が高いのか」うかがい知れる。
 このまま行くと「カリフォルニア州の独立を問う投票」が行われかねない。

 さて、トランプ大統領である。ここまで自己の主張を通して、反論をもろともしない大統領でいいのだろうか。
 トランプ政権に不満を持っている人たちの不満は一様に「民主主義の軽視」だ。
 当然だが、トランプ大統領は大統領選挙によって正式に選ばれた。しかし、いくら選挙で選ばれたといっても少数派(少数派といっても47%だけど)に一定の配慮を示してきたのがこれまでのアメリカ大統領である。